mir821’s diary~露語&ランニング〜

25年ぶりにロシア語を再勉強中。たまにモンゴル語&ランニング。

1か月

プーチンウクライナ軍事侵攻からほぼ1か月。
ロシア軍の攻撃は激しくなる一方で戦争終結の道はみえてこない。
 
戦争勃発前は旧ソ連映画やロシア映画、娯楽番組をYoutubeで鑑賞しながらロシア語をのんびりと再勉強していた。
ほぼ25年ぶりに露日辞書まで買った。
中高年となり、体力だけでなく知力の衰えを日々実感するなか、かつて熱中したロシア語は認知症予防のお役立ちツールだった。
 
Youtubeでは古いソ連映画が見放題。
レトロ感覚あふれる映像を楽しむのが日課となっていた。
映画以上にはまったのが、娯楽番組。
エフゲニー・ペトロシャンやエレーナ・ステパネンコといったお笑い芸人の話芸を
ロシア語ネイティブと同じ感覚で楽しむため、必死で言葉を聞き取ろうと頑張っていた。
だんだんとオチまでわかってくると、ロシアコメディーの世界はさらに面白くなってきた。
 
そんな平和なロシア語再学習のなか、突然のロシアのウクライナ軍事進攻。
この1か月は、旧ソ連映画やコメディーどころではなく、ウクライナ関連の動画を時間の許す限り追う生活になってしまった。
 
現在、実生活上はロシアとは全く関わりがなく、単にネット空間でしかつながってはいないけど、かつてロシアと少しでもかかわった者としては無関心ではいられない。
だから、自分自身の備忘録としても日記として残しておきたいので、新たにブログを始めることにした。
でも、現地に住んだり、仕事として使用しているわけじゃないので、ロシア語の題材は基本的にネットから拾ってくるしかない。
もちろん、ほとんどYoutube
 
開戦当初はロシア国営放送もYoutubeで視聴できた。
ところが、対ロ制裁で日本からのアクセスもブロックされてしまった。
それでも数日間はネット経由でアクセスできたけど、やがて画像は再生できなくなり、記事部分だけが読めるだけ。
 
コンピューターに詳しければVPN(?)とかでアクセス可能になるらしいが、機械音痴の我が身ではすぐには難しい(ただ、新聞にはネットでアクセスできるのでテレビ以外の報道はわかる)
 
というわけで、ネットで視聴しているのは、もっぱらいわゆる独立系メディア、各国のロシア語放送、そして、ウクライナ国内のメディアになってしまった。
 
大本営発表のロシア国営放送とは違い、こうしたネットメディアは権力、権威に屈せず、信念を伴った自由な発言で健全なジャーナリズムを具体化しているチャンネルが多い。
 
そのなかの一つがПопулярная политика「ポプリャルナヤ・ポリティカ」(Popular politics。直訳すれば「大衆政治」とか「人気の政策」だけど、もうちょっと上手い訳があるかもね)
 
Youtubeチャンネルの概要欄には、以下の説明がある。
«Популярная политика» — канал, на котором говорят правду о войне, развязанной Путиным против Украины. Присоединяйтесь. Не подчиняйтесь. 
(訳)
『人気政策』は、プーチンウクライナに対して勃発させた戦争の真実を語るチャンネルです。団結しましょう。屈しないでください。
 
 
この日(3月24日)のテーマは以下の通り。
Российские войска пытаются прорваться к Киеву — и пока, благодаря контратаке ВСУ, безуспешно. Продолжаются обстрелы и пожары. Война уничтожает не только чьи-то родные дома, но и тысячи людей — военных, которые уже не вернутся к своим близким, мирных жителей, которые не смогли покинуть свой город, журналистов, которые честно выполняли свою работу. Но россияне и украинцы не хотят войны и продолжают сопротивляться этому безумию. О том, что произошло за эти сутки, расскажет Иван Жданов.
(訳)
ロシア軍はキエフを突破しようとしているが、ウクライナ軍の反撃で今のところ成功してはいない。
砲撃や火災は続いている。
戦争は故郷の家々だけでなく、数千人もの人々を殲滅している。そうした人々のなかには、近親者の元に帰れない軍人、自分の町を離れられなかった住民、自らの仕事を忠実に遂行していたジャーナリストも含まれている。
しかし、ロシア国民もウクライナ国民もこの狂気に抵抗し続けている。
この24時間に起こったことについて、イワン・ジダーノフが語ります。
 
 
チャンネルの冒頭、司会者のジダーノフさんはまずキエフへのロシア軍の空爆で亡くなった同僚のアクサナ・バウリナさんに哀悼の意を表した後、戦闘状況、ロシア国内の経済、治安状況について、冷静な語り口で要点を的確に伝えてくれていた。
個別のニュースではキエフ包囲状況、ロシア中銀人事、オーランド・ブルームの難民救済、反ファシズムのプラカードで拘束された市民の話などがあった。
 
「戦争は完全に悲劇的な出来事で、人々の命が毎日犠牲になっています。戦争が続く限り、私たちも語り続けていきます。真実を伝えることは、現在、極めて大切です」と、このチャンネルの拡散を呼びかけていた。