mir821’s diary~露語&ランニング〜

25年ぶりにロシア語を再勉強中。たまにモンゴル語&ランニング。

一瞬で皮むき~新作「チェブラーシカ」の得意技!~

2023年1月1日に公開された「チェブラーシカ」は、全ロシア国営テレビラジオ放送会社がスポンサーのひとつ。

キー局のモスクワの放送は残念ながら日本からはブロックされてユーチューブでは視聴できないけど(VPN使えばできるのかも?)、あちこちのローカル局の動画はふつうに視聴できる。

公開にあわせて、各局が各地の映画館の様子などを報道しているが、ちょっとしたネタバレ含めてわりかしまとまっていたのがプスコフのローカルニュースだった。

予告編にはなかったシーンもいくつかあったが、とても印象的だったのがチェブラーシカがオレンジを爪で器用に剥くところ。

くるくるって爪をまわすと、あっという間にオレンジの皮が剝かれていく。

動画では0:35あたりからのシーンにでてくる。

→ 農夫がカゴを持ち上げると、そこにはチェブラーシカ

そばには大量のオレンジの皮の山。

ちょっとびっくりしたチェブラーシカが右手にオレンジを一個持っている。

左手の爪で2、3回くるくる回すと一瞬で皮むき完了。

怒った農夫はチェブラーシカをつかまえようと飛びかかるが、チェブラーシカはさっと身をかわして逃げていく。

youtu.be

0:51ぐらいからの大きな着ぐるみと一緒に写っているのはチェブラーシカの声優のオリガ・クズミンさん。

 

0:54からのシーンも予告編にはなかった。

庭師のゲーナに「アペリシン(訳注:オレンジ)?」って語り掛けるシーン。

しゃべれる奇妙な小動物に驚くゲーナ達。

ゲーナ:「みたか?」

チェブラーシカ:「みた?」

動物園の園長(かな?):「みた、、、」

ってゲーナをまねして、チェブラーシカも「みた」って発するところ。

 

1:00あたりからの記者のレポートは、新作「チェブラーシカ」のあらすじをわかりやすく説明していた。

「静かな海沿いの町でチェブラーシカが自分の家や新しい友達を見つける、という風に物語は展開していきます。

そこでチェブラーシカは人嫌いの老庭師、話すことのできない子どもとその母親、ファッショナブルな奇妙な婦人、見たことのない小動物をなんとしても手に入れたいわがままな孫娘、といった人物と出会うことになります」

 

庭師の名前はゲーナ(ゲンナジー)。旧作アニメではワニだったが、新作では人間。

ファッショナブルな奇妙な婦人は旧作のシャパクリャクにあたるが、新作ではリマという名前のチョコレート工場の所有者のお金持ちという設定となっている。

 

1:21からも予告編にはなかった部分。

豪華すぎる子供部屋。孫娘にソーニャはあふれるほどのぬいぐるみとペットにかこまれている。

そこにリマ。

リマ:「あなたにサプライズがあるのよ!」

ソーニャ:「耳のおっきいの買ってくれたの?」

リマ:「もっといいものよ」

と窓の外に目を向けるリマ。

窓の外にはなんとキリン。

しかし、ソーニャは喜ぶどころか逆切れしてぬいぐるみを投げつける。

ソーニャは、「Ты плохая!!」って叫んでいる。

直訳すると、「悪い人ね~‼」ってなるが、シチュエーション的にはちょっと変。

こんなときわがまま娘だったらなんて言うんだろう?

字幕にするなら、「うそつき~!」なのかな?

 

1:40あたりからは、そのソーニャ役の子役エヴァ・スミルノワやリマ役のエレーナ・ヤコブレワのインタビュー。

2:36あたりからは観客のコメントもある。

「泣いたり、笑ったり」の作品だったらしい。

 

チタ、マガダン、ヤロスラブリ、アルハンゲリスクハバロフスク、ウラジーミルなどなど15局ほどのローカル局チェブラーシカ公開関連のニュースをみたが、いろいろな内容があったプスコフ局が一番まとまっていた。

最優秀賞でした。

プスコフはエストニアとの国境に近い地方都市。人口は約20万人らしい。

動画から垣間見える映画館は、設備の整ったシネコンみたいな感じがする。

昔のソ連時代のイメージがまだ自分の頭に残っているので、このプスコフも含めて、あちこちの映画館がかなり近代的なことにも実はちょっと驚いた。