ロシア最東端の町アナディルでも新作映画「チェブラーシカ」が公開されている。
市内にある唯一の映画館は「ポリャールヌイ」。日本語では「極地(の)」という意味で、最果ての町にふさわしい名前だ。
映画館のサイトを覗くと、ホールはただ1つで客席数は320席。
現在、4本が公開中で、なんとジェイソン・ステイサム主演の米映画「オペレーション・フォーチュン」も上映されている。
ただ、作品情報のなかで製作国が「米、中」となっているのは、経済制裁のためアメリカから買い付けできないため、何等かの方法で中国経由でロシアに入っているからなのかもしれないが、そのあたりの事情はよくわからない。
ロシア国営放送のアナディルのローカル局「チュクチ・ニュース」(ヴェスチ・チュコトカ)も、ほかのローカル局と同じく本編のあらすじ、製作の経緯のほか、観客のコメントを放映している。
そのなかで聞き取れたけどよくわからなかったのが、子ども2人に続く、3人目の女性の「Прослезились」。
辞書でひくと、「(感極まって)泣きだす」、だった。
「(みんな)泣き出してましたよ」、「(わたしたち)泣いてしまいました」って感じだろうか。
その後に続く、わがまま娘ソーニャ役のエヴァ・スミルノワちゃんのインタビューは本局からの提供素材。
ただ、ほかでも取り上げられていない部分だった。
「思うんですけど、『チェブラーシカ』って、それぞれの世代向けに何回も撮影を繰り返して、だから、『チェブラーシカ』は永遠にみんなが気に入るんだと思うんです。つまり、いつも時代にあわせて作り直されていって、そして今も私たちの時代に合わせて作り直されています。だから、みなさんにぜひ行くことをお勧めします!」。
地元の子どもたちのたどたどしいコメントとは雲泥の差の饒舌さ。ロシアの天才子役なんだろうか?
ロシア語学習者としては、переделывать/переделатьの使い分け、подの用法がとても参考になった。
(Потому что,его будут всегда переделывать под наше время. И сейчас его переделали под наше время. Так что,всем советую пойти,всем!)