久しぶりのランニングネタは反省記。
運動不足の年寄りが躓いて骨折した、という話はよく聞く。
でも、「自分はランニングしているから大丈夫だよなぁ」なんて、まるで他人事だと思っていた。
そんな妙な過信が当てにならないものだってことが、今回、よくわかった。
10kロードレース。地方の小都市での小規模の大会。
わたしはブラインドランナーの伴走者での参加だった。
狭い商店街を駆けるコースで急カーブも多いうえ、路面のアスファルトが荒れてて、けっこうデコボコもある。
ブラインドランナーにとってはかなり走りにくいコースなので、スタート前のアップジョグもかねてコースを走っていた。
私には初めてのコースだから、スマホにダウンロードした地図を見ながらの伴走だった。
右手には伴走ロープ。両方の手が塞がっていた。
順路がわかりにくい交差点を左に曲がったときだった。
マンホールの突起に右の爪先が当たって、そのままバランスを崩して、前方にダイフしてしまった。
手を出す余裕もなかった。
左腰前部を強打した衝撃があまりにひどく、歩くことも立っていることも出来ず、大会救護車に収容されてしまった。
救護所に戻って休んでも、立ちあがることもできなかった。
救急車を呼ぶことも考えたが、自宅近くの救急病院のほうが後々いいかなて思ったので、車いすでJRに約1時間ほどかかって地元に戻った。
道中、激痛で地獄の苦しみで、痛みは増すばかりだった。
救急外来に駆け込むものの2時間ほど待たされて診察。病院での診断は、大腿骨頸部骨折。
足腰の弱った年寄りが転んで骨を折るやつだった。
幸いにして、翌日には手術してもらえた。
ただ、安静にして2週間、そのあとリハビリ病院に2週間。自宅に帰れるのは、まだ1か月先なんだそうだ。
やっちゃたなー、って自分でも呆れている。
まあ、自分の怪我は自業自得だからいいにしても、今回は伴走が最大の役目だった。
ブラインドランナーの方は、私の代わりの伴走者が急には見つからず、大会はDNSだった。
申し訳ない気持ちでいっぱいで、弁解の余地のない伴走者失格の不注意さだった、とすごく反省している。