ネットをあちこち検索してヒットしたのがサンクトペテルブルク大学のYoutubeチャンネル。
ТРКИ向けのコンテンツがものすごく充実していてびっくり。
こうしたコンテンツを無料でいつでも視聴できるなんて、ロシア語の勉強を始めた40年ほど前とはまるで別世界だ。
はるか昔に通っていた大学の視聴覚教室にあったビデオ教材はほんの数十点。
何の面白みもない会話教材は、一回みるだけで飽きるものばかり。
チェーホフの「子犬をつれた貴婦人」の映画があったので、そればかりを繰り返し見ていた気がする。
まあ、今の大学は昔と違って、Youtube以上にAV教材が充実しているのかもね。そのへんの事情は全然知らないけど、、、。
さて、あまりにたくさんあるСПбГУのチャンネル。
とりあえずは最初のほうからひとつずつ勉強していこう。
今日は「ロシア語と文学」(2018‐2019)の第1課
テーマは「語形成」と「12世紀の古代ロシア文学」
具体的には「接頭辞」と「イーゴリ軍記」
Онлайн школа СПбГУ Русский язык+литература Занятие 1 - YouTube
先生の話していることはほぼ聞き取れる。分からない単語や表現はビデオを一旦停止して辞書などでチェックした。
「接頭辞」の説明は日本のロシア語教科書では触れられていないことも多かった。
「イーゴリ軍記」を含めた古代ロシア文学の内容は聞いただけでは理解できなかったので、「ロシアを知る辞典」(平凡社)で「キエフ・ルーシ」、「ウクライナ」などなどを参照した。
いやおうなく、どうしても「戦争」、「征服」、「略奪」、「荒廃」、、、といった現在の情勢を反映した言葉ばかりが頭に入ってくる。
ただ、実際の記述にも「19世紀後半、ロシア政府はウクライナ民族に対して激しいロシア化政策をもって臨み、(p.956)とか、「第一次大戦で一時ロシア軍に占領された東ガリツィアでは徹底したウクライナ人弾圧、ロシアか政策がとられた」(同)といった現在と同様の史実がけっこう多い。
まさに「歴史は繰り返す」。