mir821’s diary~露語&ランニング〜

25年ぶりにロシア語を再勉強中。たまにモンゴル語&ランニング。

ロストフ・ナ・ドヌーからの撤退~ローカル局の報道~

プーチンの怒りを買って、結局、尻すぼみに終わったプリゴージンの反乱。

ワグネルが軍管区司令部を占拠したロストフ・ナ・ドヌーの地元国営放送は、ワグネル部隊の撤退の様子を放映している。

youtu.be

アナウンサーのニュース読みをそのまま訳してみると、以下の通りになる。

 

「前夜遅く、民間軍事会社『ワグネル』の隊列はロストフ・ナ・ドヌーから撤退し、自らの野営地に向かった、と、深夜12時ごろ、ロストフ州知事が発表しました。一昼夜、兵士たちは南部軍管区司令部ほかの施設に駐留していました。撤退のシーンは私たちの記者が撮影しました。市当局が住民に家からでないように、また、自分の目で目撃するために現場にくることのないように警告したにもかかわらず、住民たちが写っています。数十人の兵士たちが中央通りを進み、町の出口の方向に向かっています」

 

ローカル局とはいえ国営放送だから何の面白味もない報道になっているのは、ロシアも日本と同じ。

市民のいろいろなコメントは、ユーチューブほかネットにごろごろころがっている。

撤退するワグネルたちだが、ロストフの市民はたくさん市中に繰り出し、かなりの声援、激励を送っている映像もある。

まるでワグネルが英雄視されている。

 

それにしても、昨日からの経緯についての政治、軍事評論家の見解もさまざまで、結局、なんだったのかよくわからない。

ロシアのプロパガンディストたちの発言も迷走している。

政治分析に定評のあるロシア語系のユーチューブチャンネルも、米、英、ドイツほか西側(もはや、死語?)の新聞の見出しをネタに今回のプリゴージンの反乱の意味を把握する、といった具合だ。

ロシアVSウクライナの構図以外に、ロシア国内の政治情勢もますます混迷していくとこは確実みたい。