ドイツの放送局「ビルド」のロシア語放送のユーチューブチャンネル。
静かで知性的な語り口のナタリア・ズバレービッチ教授のインタビュー。
画像の見出しは「2023年夏をロシアはどんな風に生きているか」。
ときどきズバレービッチ教授のインタビューをみているが、なんだか今回の動画のコメントには、批判的なものが多かった。
とくに、「賃金は上がっている」との教授の認識には、たくさんの疑問符が付けられていた。
専門家の認識と市井の人々の現実の差。
戦争で潤っている連中も確かにいる一方、貧困層はさらに増えている、ってところだろうか?
もう一つがロシアが占領した地域の呼び方。
教授は「新しい領土」と言ったが、コメント欄には「(ロシアが)占領した領土」だとの表現を使うべきとの批判が目立った。
この先生、分かりやすくて、静かに知的に話すから、すごく勉強にはなるんだけど、あまり予測はあたらないんだよな~、なんて思っていたら、自分の考えにぴったりのコメントをみつけた。
Зубаревич стала аккуратно высказываться после неудачных прогнозов краха экономики год назад. Экономика справляется лучше прогнозов. Санкции не работают так как все ожидали!
(訳)ズバレービッチは、一年前の経済崩壊の予想の失敗の後、慎重に発言するようになった。経済は予想よりも良く対応している。制裁はみなが期待したほど機能していない。
2022年春のロシアのウクライナ侵攻直後、西側の経済制裁強化でロシア経済はその年の夏、秋には崩壊する、なんて予測を教授はしていたけど、おおはずれ。
専門家も未来のことはよく分からないよね。