1.はじめに
第68回過去問の「文法Ⅱ」は数詞。
小問は10問。配点はわかりません。
本年度の特徴は、設問が「(略)、前置詞が必要な場合は、適切な前置詞を使用しなさい」となっていて、例年よりはちょっと難易度が上がっていることです。
過去問入手はこちら→
「文法Ⅰ」と違って、「文法Ⅱ」の「講評」は詳しいです。
2.検討
1)Актриса получила за прекрасное выступление ровно _____________. (1000, цветок)
(解答)тысячу цветов
(検討)「講評」は、тысяча の対格тысячу 、そして名詞の複数生格が必要です。цветокの複数形はцветки цветыのふたつがありますが、植物上の「器官」を指す以外は通常цветыを使用し、その生格はцветовです、としています。
ちょっとひっかけ問題なのかも。「равно+与格 」と間違えてしまいそうです。
「ровно」は「(助詞)ちょうど、きっかり」なので格変化を要求しません。
なお、プログレッシブ・ロシア語辞典はцветокの複数形の変化について、「器官」の場合、両方の変化を許容しているみたいです(p898)
цветок
①(pl.-ты/тки, -тов/-тков) 花:~ яблони りんごの花、женский/мужкой ~ 雌(雄)花、ваза на один ~ 一輪挿しの花瓶
②(pl. -ты, -тов) 草花(★花の咲く花、草に咲く花の両方を指す) живые/искусственные цветы 生(造)花、комнатные цветы (室内用の)鉢植えの花、観葉植物、дарить цветы 花を贈る
複数形で格変化と意味がふたつあるのは、このほか例えば、「муж」とかがあります。
2)Царское село находится ______________ от Петербурга. (25, километр)
(解答)в двадцати пяти километрах
(検討)「講評」は、前置詞вに続く数詞と名詞は前置格にします、としています。
3)Парикмахер пользуется _____________. (3, разные ножницы)
(解答)тремя разными ножницами
(検討)「講評」は、数詞、形容詞、そして名詞はすべて造格となります、としています。
でも、この解答でいいんでしょうか?
тремяはтриの造格です。
ножницы のように複数形しかない単語の場合、集合数詞のтроеが使われるはず。
そうすると、троеの造格のтроимиになるんじゃないかって思いますけど、どうなんでしょうか?
ロシアの生徒向けの動画でも、集合数詞の格変化についての動画のなかでも「трое ножницы」として説明してます。
格変化はロシア人の生徒たちもけっこう苦労しています。
きれいな先生と一緒に勉強しましょう!(↓)
4)Влажность воздуха составляет ____________. (64, процент)
(解答)шестьдесят четыре процента
(検討)数詞は対格、процентは単数生格
5)Наш город находится ________________ живописной реки. (обе сторона)
(解答)по обеим строронам
(検討)「講評」は、「(川)の両側に」という表現が必要で、前置詞поと与格が使われます、としています。
「оба/обе」はけっこう出題されています。
教科書などでしっかり復習しておきましょう。
動画もあります(↓)。
6)Толщина стенки этого сооружения рассчитывается _______________ . ( предел, 25-30, сантиметр)
(解答)в пределях двадцати пяти - тридцати сантиметров
(検討)「講評」は、「~の範囲内(限度内)」という意味をв пределах(чего)という言い方で表します。したがって、うしろに続く数詞と名詞は生格にします、としています。
7)Учительница беседовала _____________. (полтора, десяток учеников)
(解答)с полутора десятками учениками
(検討)「講評」は、беседовать с кем という表現が必要で、полтораの造格はполутора、десятокの複数造格は десятками、その単語の後ろにくる名詞は複数生格にします、としています。
「полтора/полторы」は何回も出題されています。
8)Ферма приобрела ещё ______________. (22, корова)
(解答)двадцать две коровы
(検討)「講評」は、文中で数詞22は対格変化を求められていますが、2、3、4を伴う合成数詞に続く名詞は活動体であろうと不活動体であろうと主格と同形になります、としています。
これは頻出テーマです。きちんと覚えておきましょう!
9)Он подошёл к рынку, значит ко всем ______________ на рынке. (64,киоск)
(解答)шестидесяти четырём киоскам
(検討)「講評」は次のように書いています。
「подойти к чемуという表現で、数詞と名詞は全て与格にします。今回の問題では、一部不正確な表現がありました。значитは挿入語として使われるもので、コンマを挿入する必要があり、「つまり」、「したがって」という意味に使われます。ですから、言葉の後ろには通常補足説明の文が入ります。この9番に限って、全員に点数が与えられています」。
10)Наша библиотека гордится _____________. (25000, книга)
(解答)двадцатью пятью тысячами книг
(検討)「講評」は、動詞гордитьсяは造格と結びつきます。したがって、тысячаまで造格ですが、その後ろのкнигаは複数生格です(миллион, миллиард....も同じです)。