10月13日はモスクワマラソン2024。
今日のロシア語の教材は、HPのトップページにあったランナーへの激励の言葉。
ネットのHPの冒頭の文章をコピペしたら白黒反転になってしまった。
ふつうにする方法が分からないので、そのままです。
(訳)
あなたはロシア最大のランニング大会のスタートに立っている。これまでの数か月のトレーニング、数十回のラン。体調は準備万端で、心も落ち着いている。あなたの夢はまさに目の前にあり、その実現を待つだけだ。応援してくれるのは街全体だ。ご褒美は完走メダルと数万人の歓喜。あなたは勝者だ。多くの人が夢見るだけのことをあなたはやり遂げたのだ。
(原文)
Ты стоишь на старте главного бегового события страны. Позади месяцы тренировок и десятки забегов. Твое тело готово. Мысли спокойны. Твоя мечта прямо перед тобой и ей суждено сбыться. Твоя поддержка — весь город. Награда — финишная медаль и восторг десятков тысяч людей. Ты победитель. Ты сделал то, о чем многие только мечтают.
【単語・表現】
・старт 英語のstartとほぼ同意義だけど、ロシア語だと、「大会、レース」というニュアンスも入る場合があるみたい。
・сужедено судитьの受動形動詞過去中性形。
(雅)運命づける、ってなってる。
難しい単語ですよね。
このモスクワマラソン。
ウクライナとの戦時下でも、ふつうに開催されている。
ユーチューブでも動画がさっそくエキスポの様子がアップされている。
シューズはアディダス、ナイキ、アシックス、アルトラ、その他いろいろなグッズもいわゆる西側の製品がたくさんある。
「制裁」の影響は皆無。
まあ、日本でもほとんどが中国製だしね。
ほんとに戦争しているのかって地球のほぼ反対側にいるものには不思議に思えるけど、きっと現在のロシアはいわゆる戦争特需ですごく好景気な社会になっているんじゃないかって気がする。
あくまで戦争反対者以外の人たちにとってはですけど。
何かどっか影響でもないのかと思うけど、ネットでころがっている動画を垣間見ると、大会前のエキスポ会場も前日の10キロレースも、どこの国でもあるようなありきたりな平和なマラソン大会といった感じに尽きる。
でも、ひとつだけHPで気づいた。
それが(↓)の部分。
きっと一部のランナーでしか、わからないとこ。
モスクワマラソンはロシアのウクライナ侵攻前はアボットワールドシリーズの準メンバーという位置づけだった。
アボットワールドシリーズというのは、世界のメジャーなマラソン大会、例えば、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、東京といった権威ある大会のこと。
どの大会も定員は数万人規模だけど、希望者も多くて、かなり高い倍率の抽選を経なければいけない。
例えば、東京マラソンだとふつうに10倍ぐらいの抽選倍率。
そのワールドメジャーに、それぞれの年代別で一定の記録をだせば、参加要件の厳しいワールドメジャーに優先的に出場する権利を得ることができるのが準メンバーの大会なのだ。
2020年のモスクワマラソンもその準メンバー的位置にあって、大会で一定の記録を出せば、世界の6大メジャーに優先参加する権利を与えられる大会だった。
でも、ロシアに対する制裁は政治・経済だけでなく国際的マラソン大会にも及んでいるようで、2024年のHPにはアボットワールドシリーズへの言及はなかった(2022、2023年にすでに決まっていたかについては調べてない)。
いわば西側主導のワールドシリーズからロシアは排除されてしまったみたいだ。
(と10月12日に書いたけど、13日に10㎞の動画をみると、AIMS (アボットワールドシリーズマラソン)のロゴが会場にあるのをみつけた。もしかして、排除されていないかもね)。
そのロシア、どこにいくのかと思えば、ブラジル、インド、中国、南アフリカといったいわゆるBRICKSへの道を探っているのがHPでわかった。
以下、大会HPのその部分の訳。
(訳)
モスクワマラソンは、ロシアの主要マラソン(モスクワ、サンクトペテルブルク、カザン)、そして近い将来、同様にブラジル、インド、中国、南アフリカ、その他のBRICKS諸国)を結び付けるプロジェクトの「ブリックス・マラソン連盟」の一員です。
(原文)
Московский Марафон является членом Лиги марафонов БРИКС — проекта, который объединяет крупнейшие марафоны России (Москва, Санкт-Петербург, Казань), а в ближайшей перспективе — также Бразилии, Индии, Китая, Южной Африки и других стран БРИКС.
BRICKS諸国の参加については、「近い将来」なんて表現をしているのでまだ確定ではないらしい。
ただ、そのあたりでワールドメジャーになるようなマラソン大会があるのかなってちょっと疑問はあるので、苦肉の表現って感じ。
いずれにしても、モスクワマラソンはふつうに開催される。
そして、たくさんのロシア人ランナーもワールドメジャーにふつうに出場している。
モスクワマラソンのロシア人記録保持者のランナーの直前の様子がランニング系ユーチューバーの動画にあった。
でも、戦争の影は微塵もない。
彼の記録は2時間14分01秒。
アスリートにしてはたいした記録じゃないけどね(私には絶対無理だけど)。
「ロシア・ウクライナ戦争」って、ロシア人にとって、いったいどんな位置づけなんだろう?
まあ、国内で「戦争」って言っちゃいけないんだろうけど、人が人を殺して、殺されていることに無関心なのかな?
モスクワマラソン。
死ぬまでに一回は走ってみたい。でも、戦争終わらないと走る気持ちが起きません。