mir821’s diary~露語学習帳〜

ロシア語を再勉強中。たまにランニング。

ロシア語の文字は32?、33のはずだけどな~?

この夏のロシア語の課題はメルカリで買いまくった教科書、参考書をすべて読破すること。

その第一弾が「八杉ロシヤ語教本」(八杉貞利著、第一出版)。

昔の大先生の教科書です。教わったことありません、、、。

ロシ「ア」じゃなくて、実際にロシ「ヤ」ってなっているのがなんかいい味を出してますね。

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昭和36年6月15日初版、昭和46年5月30日10版。

定価は500円だけど、メルカリでは700円でした。

でも、読んでみたかったので即買いでした。

付箋部分には旧持ち主だかの名前がスタンプされていたので隠してます。

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序、目次と読み進んで、「ロシヤ文字」のページにきたとき、なにかちょっと違和感を感じました。

「ロシヤ文字は三十二個ある。その形、名称及び発音は次の如くである。」との説明がある部分です。

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あれ、ロシア文字って32個だったかな~、33個じゃなかったかな~、って思って、同じく八杉先生の「基礎ロシヤ語」(大学書林)を調べてみました。

これもメルカリで買いました。(昭和54年第46版発行、定価1300円でしたが、メルカリでは800円でした)。

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やはり、第二講、ロシヤ語の字母の項目に、「ロシヤ語の字母は英語のそれとは大分形が違つてゐる上に、數も相當多く全部で三十二あります」、とありました。

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あれ、やっぱり32個だ、でも、確かに33個だったよな~、って、ちょうど手元にある最近の教科書、「一冊目のロシア語(中澤英彦著、東洋書店)」を開いて見ると、「ロシア文字(キリール文字)はギリシャ文字をもとにした表音文字で。全部で母音字10、子音字21、記号2個です。」とあります。

全体を足すと、33個、ということになりますね。

ほかにも、例えば、「NHK新ロシア語入門」(佐藤純一著、NHK出版)は、「アルファベットは33字母からなり、それぞれに大文字と小文字がある」(p.10)。

「現代ロシア語文法(改訂版)」(城田俊著、東洋書店)は、「全33文字のアルファベット(азбукаアーズブカ)をおぼえよう」(p.3)。

「世界の言語シリーズ5 ロシア語」(上原順一著、大阪大学出版会)は、「ロシア語のアルファベットは33文字です」(p.2)

「しっかり学ぶロシア語」(前木祥子著、ベレ出版)は、「ロシア語のアルファベットалфавитは全部で33です」(p.18)

まだほかにも教科書を数冊もっていますが、全体の数を明記していなくても、すべてがロシア語の文字(アルファベット、ロシア文字)の数は「33」ということで一致しているようです。

 

そこで、生成AIのCopilotに質問してみると、次のように回答してきました。

В русском алфавите 33 буквы12Он включает 21 согласную, 10 гласных и 2 знака (мягкий и твердый)3.

(訳)

ロシア語のアルファベットは33文字です。21の母音、10の子音、2つの記号(軟音符、硬音符)です。

(↑)の中澤先生の説明と同じですね。

ロシアの子ども向けのユーチューブ動画も33文字です(↓)。

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では、どうして、八杉先生はロシア語の文字を「32」としているんでしょうか?

八杉先生の教科書のページを見ると、「е」と「 ё 」を同じ文字としてカウントしているようです。

理由についての説明はどこにもありません。

 

安易なウィキ検索に、その回答のヒントらしきものがありました。

 

ウィキペディアには、次のような表記がありました。

「⟨ё⟩は1797年にニコライ・カラムジンにより導入され、1943年にソビエト連邦教育省により公式な文字となった[5]/jo/の発音を表し、歴史的には/je/の発音に強勢が置かれる場合の文字として生まれたものである。⟨ё⟩は文字として表記する場合には「オプション」の文字となる。公式には⟨e⟩が/je//jo/の音の両方を表す。20世紀には⟨ё⟩の役割を⟨e⟩に含ませるような試みが何度か行われたが、全て無駄に終わっている。」

 

八杉先生の「ロシヤ語教本」は1961年初版ですが、その前身の「露西亜語学階梯」(1916年)は旧文字法、新文字法の激動を経て、1925年に改訂され、時代の進展に適応させて一般的な教本とした、ということを「ロシヤ語教本」の「序」に記されています。

つまり、「ロシヤ語教本」の元になった「露西亜語学階梯」は、「ё 」がまだ公式の文字ではなかったときに心血を注いで編纂したもので、けっこう思い入れがあったので、おそらく「階梯」もロシア文字は「ё 」を含めた「33」じゃなく、「ё 」を入れない「32」と表記していたのではないでしょうか?

 

当然ながら、八杉先生を存じ上げないし、お弟子さんたちの先生に聞いたわけでもないから真偽のほどはわかりませんが、素人的分析では、そんな結論にいたりました。

 

なお、八杉先生のお弟子さんになるんでしょうか、和久利誓一先生の「テーブル式 ロシア語便覧」(評論社)は、アルファベットの数は明記していませんが、教科書のロシア文字表は「е」、「ё」を一緒にしないで区別しています。

つまり、「33」ということです。 

和久利先生の「テーブル式 ロシア語便覧」は昭和35年(1960年)1月5日初版発行で、八杉先生の「ロシヤ語教本」よりも一年早く出版されています。

しかも、「ロシ『ヤ』」じゃなく、現代風の「ロシ『ア』」表記なんですよね。

師弟で、ロシア語のアルファベットの数とか「ロシア、ロシヤ」とかの表記について、きっとなんか議論があったじゃないかって空想してしまいそうです。

ちなみに、この「テーブル式 ロシア語便覧」。メルカリでは10000円以上の極めて高額な値段がついていて、しかも「Sold out」になっているのでビックリしましたが、近くの県立図書館に原本があって、借りて全部コピーしました。

読んでみて、確かにいい教科書ですが、それほどの高値で取引される理由が正直よく分かりません。

 

P.S.

「е」、「ё」については、ユーチューブをちょっと検索するだけで、たくさんの関連動画がでてきます。

いつも楽しく視聴しているチャンネルのリンクを張っておきます。

どれもとても面白いです。

youtu.be

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どんな疑問もある程度の情報をネットで簡単に得ることができる。

すごい世界になったものです。

適応していけるかな?

 

たまたま見つけたおまけの動画(↓)

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